成人矯正・小児矯正
矯正することのメリット
歯並びを改善(矯正)することのメリットは単に見た目が良くなるだけではありません。
笑顔に自信が持てるようになるだけでなく、適切な噛み合わせを実現することで顎関節症の予防、咀嚼機能の改善、凹凸が少なくなるため毎日の歯ブラシで虫歯や歯周病の原因となるプラークコントロールをしやすくなります。
歯の健康維持、強いては体の健康維持にも直結するのです。歯の矯正というとお子様向けのイメージが強いですが、成人から矯正を始めることにも大いに意味があります。小児矯正・成人矯正それぞれの役割やメリットについて詳しくご紹介します。
小児矯正について
小児歯科を始める時期は、一般的に永久歯への移行が始まる5~7歳が目安となり、お子様の歯の成長や症状を見極めて適切な処置を行っていきます。
早くから矯正を始めることでお子様の骨格の成長を生かして歯並びを最適な状態にもっていきやすくなるメリットがあります。
骨格から治すことができるので、顎を大きくして永久歯がキレイに生えるスペースを確保して抜歯に至る確率を下げ、出っ歯や受け口も成長を利用してキレイに治すことができます。さらに、上あごと下あごの前後的な位置が良くなるため横顔がとても美しく成長していきます。
幼い頃の正しい歯科矯正で歯並びの悪さによる体調不良を避けることはもちろん、将来の顔つきまでもが変化してくるのです。
一般的な小児矯正のタイミングは5~7歳と申し上げましたが、稀により早く矯正を始めた方が良いケースもあります。お子様の歯並びや食べ方など少しでも「おかしい」と思う点があれば、お気軽にお話ください。
成人矯正について
生えかわりや成長が終了してからまたは、成人になってから矯正治療を行う患者さんの場合、成人矯正となります。
適切で美しい歯並びを作り出して歯の機能を向上させるだけでなく、健康的で美しい歯になる、フェイスラインが整うなどの審美的な効果にも期待ができるため、大人になってから矯正を検討される方も少なくありません。
また、欧米では歯が白く清潔で整っていることがビジネスパーソンとして当たり前の条件とみなされ、歯が整っていないだけでマイナスの印象を与えると言われています。グローバル化が進む現在、成人の方の歯科矯正はただ歯を美しくするだけではない意味合いを持ち始めているのです。
成人になってからの矯正となると、見た目が気になるところですが、器具が目立たないよう、透明なマウスピースでの矯正がありますのでご安心ください。
「今から歯の矯正だなんて遅すぎるのでは」と躊躇される方もいらっしゃいますが、遅すぎることはありません。私達の歯は日々骨が新しい骨に少しずつ置き換わっていくため、その影響で歯が少しずつ移動していきます。
だからこそ、加齢とともに歯並びに影響が出始めるミドル世代の方も口腔内の健康維持のために矯正治療を前向きに検討して頂ければと思っております。